Webアプリケーション改修

Webアプリケーションはブラウザ上で利用できるソフトです。フロントエンド(UIを担うクライアント側)とバックエンド(ビジネスロジックとデータ処理を担うサーバ側)の両輪で動作しますが、弊所ではどちらもお請けできます。
近年のプログラミングスクール台頭も相まって、経験の浅いエンジニアによって作られるWebシステムのセカンドオピニオン(問題点の指摘)にも対応しています。

Webアプリのフレームワークについて

インターネット黎明期のWebアプリケーションは、CGIと呼ばれる動的Webページの仕組みを用いて、Perlなどのプログラミング言語でゼロから開発するのが普通でした。
現在は違います。土台となるフレームワークに必要な機能を追加し、効率的かつ短期間でWebアプリケーションを開発するようになっています。 フレームワーク特有のルールを覚えなければならないという欠点もありますが、それを補って余るほどのリターンがあります。

弊所では以下のWebアプリケーションフレームワークに対応しますが、他のフレームワークでも一度お問合せ下さい。総合的に判断します。
フレームワークをそもそも使わずに構築されたレガシーなシステムにも対応しています。

  • Django/Python
  • Laravel/PHP
  • Ruby on Rails
  • Spring/Java

フロントエンドフレームワークやUI構築用ライブラリとしては、ReactベースのNext.jsやVueベースのNuxt.jsを使ったSPAアプリケーションにも対応しています。

お請けするにあたっては、ソースコードや稼働環境パスワード等の情報開示が必須条件です。ソフトウェアの所有権・著作権がお客様にあり、リバースエンジニアリングに制約が無いことを約款等で確認して下さい。
お見積りの段階でNDA(機密保持契約、守秘義務に関する覚書)を結ぶことも可能です。

クラウドネイティブなWebアプリの場合

ここでいうクラウドネイティブアプリケーションとは、クラウドで稼働することを前提に設計されたアプリケーションを指し、ソフトウェア開発の新しい形として定着しつつあります。
AWSやAzureなどのクラウドベンダが提供するサービス(マネージドサービス)に依存するコードが含まれているので、基本的にそのクラウドでしか動作しません。

クラウドネイティブアプリケーションは、コンテナに格納されたマイクロサービスの集合体で構成されるため(これらはAPIを通じて緩く結合)、サーバ等の管理が不要で、従来のアプリケーションよりも素早く構築でき、ニーズに合わせて簡単に拡張できます。 各コンテナは隔離されているので、あるコンテナ内の障害が他のコンテナに影響することはなく高信頼です。

AWSのサービス名で代表的な具体例を挙げると、コンテナサービスのECS/Fargateを使い、API GatewayでLambdaの関数(実態は、Python、Node.js、Go、Java、C#、Rubyなどで書かれたコード)をREST APIとして実行するような構成です。 Lambdaは他のAWSサービス(DynamoDB、Amazon S3、CloudWatch、Amazon SQSなど)や外部のWebサービスと連携します。 このようにサーバを意識しないでアプリケーションを動かす設計思想のことを、サーバレスアーキテクチャと言います。

弊所では、オンプレミスのサーバを、クラウドの仮想サーバへ単純に載せ替えるだけのマイグレーションの他、クラウドネイティブアプリケーションへ段階的に改修していくリフトアンドシフトまで、広く対応しています。 リフトアンドシフトとは「クラウドにリフト(載せ替え)してからクラウドネイティブな仕組みにシフトする」という意味です。

弊所では以下のクラウドベンダに対応します。

  • AWS (Amazon Web Services)
  • Microsoft Azure
  • Google Cloud
  • Alibaba Cloud

お請けするにあたっては、前項で述べたソースコード等の開示に加え、クラウドの管理者アカウントの共有が必須になります。

CMSで構築されたWebアプリの場合

CMSはコンテンツ・マネジメント・システムの略で、ホームページの作成・更新を行うツールです。
広義のWebアプリケーションと言えますが、エンジニア界隈ではWeb制作と呼ばれており、Web開発とは区別されることが多いです。

CMSには、圧倒的なシェアを持つWordPressや、ECサイトに特化したEC-CUBEがありますが、いずれも、その修正を弊所でお請けすることは可能です。 Web制作の現場では必須スキルとなっているPhotoshopやIllustratorは素人なので、高度な画像加工についてはお手伝いできません。

お請けするにあたっては、次の情報を開示いただく必要があります。

  • WordPressやEC-CUBEのシステム管理者アカウント(必須)
  • Webサーバにログインするためのsshアカウント、SFTPアカウント(修正内容によっては必須)
  • Webサーバを管理するレンタルサーバ業者やクラウドベンダ様のアカウント(修正内容によっては必須)

WordPressやEC-CUBEでは、プラグインテーマをサーバに追加インストールすることで、機能を拡張できます。
一見すると専用システムにみえるWebアプリケーションが、機能を拡張したWordPressで動いていた、というのは実際よくある話です。
弊所では、PHP7以上で動作するWordPressに限り、お客様のご要望に沿った拡張プラグインの新規開発や、独自テーブルのCRUDアプリ開発を承ります。

ヘッドレスCMSを活用したサイトリニューアルにも対応しています。

ホームページを作成するソフトで有名な「ホームページビルダー」や「Dreamweaver」は、Webオーサリングツールです。CMSではありませんのでお請けできません。 パソコンではなくWebサーバにインストールし、ブラウザからホームページの更新を行えるのがCMSです。

ノーコード/ローコードで構築されたWebアプリの場合

ノーコードとは、プログラミング言語によるコードを書かずにアプリケーションを開発するプラットフォームのことです。一部コーディングが必要な場合はローコードと呼ばれます。
ノーコード/ローコードプラットフォームの市場規模は年々拡大しており、システムの内製化を進める事業会社さんを中心に今後のトレンドになっていくのは間違いないと思います。

弊所では積極的にお請けしていない分野ですが、以下のツールについては対応しています。総合的に判断しますので、まずはお問合せ下さい。

  • Salesforce
  • Kintone
  • Microsoft Power Apps
  • Google AppSheet

アカウントはお客様の方でご用意いただき、貸与願います。

開発の流れ

Step1お問い合わせ
まずは、お問い合わせフォームにて、お気軽にお問い合わせください。
Step2ヒアリング・見積り
業務範囲・納期など全体的な内容をお伺いし、お見積りとなります。
Step3ご契約・発注
発注に際して必要な契約(当事者間の合意)を行い、開発に着手します。
Step4検収・納品
成果物をご確認いただき、納品となります。
納品月の末締めで請求書を発行しますので、翌月末にてご入金願います。

業務委託契約について

ご要件が明確で、かつ小規模なシステムの場合、請負契約または、成果完成型(改正民法)の準委任契約で対応します。
この場合、成果物の納品後に請求書を発行します。

ご要件が明確でない場合、規模の大小に関わらず履行割合型(改正民法)の準委任契約で対応します。
この場合、提供した労働時間を基準に請求書を発行します。根拠となる作業報告書、成果物は提出します。

要件定義と設計を履行割合型の準委任契約、製造(プログラミング)を請負契約、というようにフェーズごとに支払方法を変えることも可能です。(システム開発の契約では珍しくありません)